アロマ活用

アロマ講師がしているアロマオイルの選び方と、おすすめアロマ3選

こんにちは。ナードアロマインストラクターのひつじです。

アロマオイルを買いたいけど、種類が多すぎるし、値段も全然違うし、自分に最適なアロマはどれかわからない。

最初に買うなら何がいいの?と思っている方への記事です。

結論からお伝えします。

リラックスや集中力アップなど自律神経にアプローチしたいなら、次の3つの条件を満たすアロマオイルが最適解になります。

  • エッセンシャルオイル(精油)と表示がある。
  • 遮光ビンに入っている。
  • 植物の学名、抽出部位、抽出方法の記載がある。

また、NARD JAPANのアドバイザーコース、インストラクターコースで学んだ60種類に加え、気になるアロマを多数を使った結果、オススメの3本はこちらです。

  • ラベンダー・アングスティフォリア
  • オレンジ・スイート
  • ローズマリー・シネオール 

アロマオイルを選ぶときの3つのポイント

エッセンシャルオイル(精油)と表示されているものを選ぶ。

理由は、「エッセンシャルオイル」と表示しているものは、原料が植物の芳香成分そのものだと示しているからです。

感情面に心地良い影響を与えるのは植物の芳香成分だと考えられており、合成香料か天然香料かを見分ける大きなポイントになります。

なお、アロマオイルとエッセンシャルオイルの違いについては、こちらにまとめています。https://aries-virgo.com/info-aroma/

※エッセンシャルオイルと精油は同じものです。英語表記か、日本語表記かの違いなので、この記事ではエッセンシャルオイルで統一しています。

遮光ビンに入っているものを選ぶ。

理由は、日光に当たると劣化が速まるからです。

エッセンシャルオイルの使用目安は、開封後1年以内(柑橘類は6ヶ月以内)ですが、これは、冷暗所で保管した場合です。

開封後は、空気に触れて酸化し、徐々に劣化していきます。そのうえ、日光に当てたり、暑い場所に置いたりしていると、もっと速くに劣化してしまうので勿体ないですよね。

10mlボトルは1滴が0.05mlとして200滴あります。1回に5滴使っても40回使えるので、丁寧に使っていくと1年くらい使えます。最後まで良い香りで使えるよう必ず遮光ビンに入ったものを選びましょう。

なお、柑橘類が6か月と短い理由は、純度が低く、劣化しやすいからです。レモンやオレンジなどの柑橘類は、香り成分が皮にあるので、圧搾法といって皮を潰して香り成分を採ります。その際に皮に含まれる他の物質も混ざるので、水蒸気蒸留法で採油されるものに比べてどうしても純度が低くなってしまいます。

植物の学名、抽出部位、抽出方法が記載されているかチェックする。

エッセンシャルオイルの品質を知る手がかりは、商品に書かれている項目です。

私はエッセンシャルオイルの品質を記載項目から3つに区別しています。

レベル1:植物の学名、抽出部位、抽出方法が記載されている。

植物は場所によって名前が異なることもあります。そのため、エッセンシャルオイルの原料となった植物を記載するときは、世界共通の植物の名前(学名)で記載しています。

また、同じ植物でも花、葉、根など部位によって含まれる成分が異なるので、必ず使用した部位と採油方法も記載しています。

レベル2:公益社団法人日本アロマ環境協会表示基準認定がある。

認定されたものには必ず、ラベルや説明書に8項目の情報と4項目の注意事項の記載があります。

情報8項目

  1. ブランド名
  2. 品名
  3. 学名
  4. 抽出部位
  5. 抽出方法
  6. 生産国又は原産国
  7. 内容量
  8. 販売元又は輸入元

使用上の注意事項4項目

  1. 原液を皮膚につけない
  2. 絶対に引用しない
  3. 子供の手が届かない場所に置く
  4. 火気に注意する

認定を受け、これらの項目が記載されていればより安心できますね。

レベル3:成分分析表が付いており、品質や含まれる成分を自分で確認できる。

成分分析表には、沢山の情報が含まれています。植物の名前や抽出部位、抽出方法だけでなく、抽出年月日や含まれている芳香成分の割合などより詳しく商品を知ることができます。

また、農薬が混入していないことや、旋光度、酸化、比重などとても詳しくチェックされているため品質管理の証明になっています。

成分分析表の中身について詳しくは、こちらにまとめています。https://aries-virgo.com/essential-oil/

値段は、管理、検査コストがかかるためレベル1より、2、3の方が高くなります。

香りを楽しむクラフト作りや掃除にはレベル1を使いますが、日常の入浴やスキンケアにはレベル3を満たしたものを必ず使っています。

レベル1 香りを添える雑貨作り、掃除
レベル2 芳香浴、アロマスプレー
レベル3 芳香浴、アロマスプレー、トリートメント、入浴、スキンケア

最初に購入したいおすすめアロマ3選

最初に購入するなら、「花」「柑橘」「ハーブ」のグループからそれぞれ1つ選ぶのがオススメです。

理由は2つあります。1つ目は、ジャンルの違う香りを持つことで使い方の幅が広がります。2つ目は、「花」「柑橘」「ハーブ」はブレンドの相性がとても良いからです。

この図は、香りの相性の相関図です。隣同士のグループはブレンドの相性が良いとされています。花、柑橘、ハーブの3種類のブレンドはとても良い香りが出来上がります。

それでは、「花」「柑橘」「ハーブ」のグループからオススメを1つ紹介します。

「花」ラベンダー・アングスティフォリア

ラベンダーの中で最もポピュラーな「ラベンダー・アングスティフォリア」は、「真正ラベンダー」とも呼ばれています。

ストレスや不眠症、神経過敏などのケアに活用されています。鎮痛、鎮静作用のあるエステル類と鎮静、抗菌作用のあるリナロールを主成分としており、精神的だけでなく筋肉痛などのケアといった肉体的なリラックスにも効果的です。

アロマテラピーの世界では、ラベンダーに始まりラベンダーに終わると言われるくらい、活用すればするほど、その奥深さを感じます。

  • 学名 Lavandula angustifolia ssp. angustifolia
  • 科名 シソ科
  • 採油方法 水蒸気蒸留法
  • 採油部位 花穂
  • 精油の活用 アロマテラピーの万能精油といわれ、年齢を問わず、リラックス、筋肉痛、スキンケア、虫刺されなど幅広く活用されています。
  • 使用時の注意 特にありません。
  • 主な成分 モノテルペンアルコール類、エステル類

 

ラベンダー・アングスティフォリアのおすすめポイントは、

  1. リラックスだけでなくスキンケア、虫刺され、筋肉痛など幅広く使える。
  2. 基本的な使用方法の範囲であれば、年齢や用途について気にしなくて良い。

こんなに使いやすいラベンダーですが、実は、香りが苦手という方も少なくありません。苦手な方でも、「ブレンド」という方法で香りを変えられます。

ラベンダーの香りが気になるときは、オレンジとブレンドするのがオススメです。ラベンダー&オレンジは違った心地よい香りに変化します。

ラベンダーの他の種類をはこちらにまとめています。「【アロマ試験対策】目でみる芳香成分類~シソ科③~」https://aries-virgo.com/aroma_test_labiatae3/

「柑橘」オレンジ・スイート

オレンジ・スィートは、どんなエッセンシャルオイとブレンドしても相性が良いのが特徴です。

  • 学名 Citrus sinensis
  • 科名 ミカン科
  • 採油方法 圧搾法
  • 採油部位 果皮
  • 精油の活用 主に空気清浄に活用されています。
  • 使用時の注意 皮膚刺激の可能性があるので希釈して使用する。
  • 主な成分 d-リモネン

 

甘く優しい香りは多くの人に好まれ、リフレッシュしたいときにもリラックスしたいときにも使えます。

空気清浄としてのルームスプレーや、入浴剤などを作るときに、オレンジをブレンドするとワンランクアップした香りを作ることができます。

柑橘の精油はフロクマリン類を含むため、皮膚に塗布してすぐに紫外線にあたるとシミになる光感作作用があるものが多いです。しかし、オレンジ・スイートはこのフロクマリン類をほとんど含まないので、光感作作用は気にせず使いやすいというメリットがあります。

以上から、オレンジ・スイートをオススメする2つの理由をまとめると、

  1. 香りを重視したブレンドにとても向いている。
  2. 柑橘系の中ではフロクマリンが少なく、光感作を気にしなくて良い。

 

「ハーブ」ローズマリー・シネオール

ローズマリーの中で、最初におすすめしたいのが、「ローズマリー・シネオール」です。

スッキリとした香りは集中力を高めてくれます。酸化物類を多く含むため風邪予防に効果的で勉強や仕事のお供に最適な精油のひとつです。

また、ローズマリーの中でも幅広い年齢に使いやすいという特徴があります。

  • 学名 Rosmarinus officinalis CT (Cineole)
  • 科名 シソ科
  • 抽出方法 水蒸気蒸留法 
  • 抽出場所 花と茎葉
  • 精油の活用例 集中力強化や、風邪の予防や症状緩和に活用されます。
  • 使用時の注意 特にありません。
  • 主な芳香成分類 酸化物類、モノテルペン炭化水素類、ケトン類

 

ローズマリーの他の種類はこちらにまとめています。「【アロマ試験対策】目でみる芳香成分類~シソ科③~」https://aries-virgo.com/aroma_test_labiatae3/

なお、「ハーブ」のグループでは、ペパーミントとローズマリー・シネオールのどちらを選ぶか迷いましたが、初めて購入するならということで、①ローズマリー・シネオール、②ペパーミントとしました。

理由は、ローズマリー・シネオールは、基本的な使用方法の範囲であれば、年齢や用途について気にしなくて良いからです。

一方、ペパーミントは、馴染みのある香りだけでなく、頭痛、鼻づまり、暑さ対策など幅広く使える便利なオイルですが、禁忌事項があり、実際に自分で調整して使うには知識をつけてからの方が良いと考えました。ペパーミントについては、こちらに紹介しています。https://aries-virgo.com/aroma_test_labiatae2/

まとめ

以上が、アロマオイルを選ぶときのポイントと、オススメ3選でした。

アロマオイルを選ぶ3つのポイント
  1. エッセンシャルオイル(又は精油)と表示されているものを選ぶ。
  2. 遮光ビンに入っているものを選ぶ。
  3. 植物の学名、抽出部位、抽出方法の記載がある。
最初に購入したいオススメアロマ3選
  • ラベンダー・アングスティフォリア
  • オレンジ・スイート
  • ローズマリー・シネオール 

花、柑橘、ハーブから1本購入して香りのブレンドも楽しんでください。

  • 花:ラベンダー・アングスティフォリア
    • リラックスだけでなくスキンケア、虫刺され、筋肉痛など幅広く使える。
    • 基本的な使用方法の範囲であれば、年齢や用途について気にしなくて良い。
  • 柑橘:オレンジ・スイート
    • 香りを重視したブレンドにとても向いている。
    • 柑橘系の中ではフロクマリンが少なく、光感作を気にしなくて良い。
  • ハーブ:ローズマリー・シネオール
    • フレッシュな香りは頭をすっきりさせ、勉強や仕事に役立つ。
    • 基本的な使用方法の範囲であれば、年齢や用途について気にしなくて良い。

最後に、自分で簡単に作れるアロマスプレーの作り方を紹介しているので、エッセンシャルオイルを購入したらぜひチャレンジしてみてください。

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