アロマ知識

【アロマ試験】目でみる芳香成分類、シソ科③

何十種類もあるエッセンシャルオイルの特徴を覚えやすくするために、「目でみる芳香成分類シリーズ」を作成しました。

このシリーズでは、記憶に残りやすい2つの工夫をしています。

  1. 共通の科でまとめて覚えることができる。
  2. 絵とグラフを使ってイメージで覚えることができる。

ひつじ
ひつじ
すきま時間に眺めてください。

シソ科

最後は、シソ科の代表選手!ラベンダーとローズマリーを紹介します。

  1. ラベンダー・アングスティフォリア
  2. ラベンダー・スーパー
  3. ラベンダー・スピカ
  4. ローズマリー・カンファー
  5. ローズマリー・シネオール
  6. ローズマリー・ベルベノン

3種類のラベンダー

ラベンダーで最もポピュラーな「ラベンダー・アングスティフォリア」は、「真正ラベンダー」とも呼ばれ、心身を整えるのに幅広く活用されています。

一方、「ラベンダー・スピカ」は鎮静に効果的なエステル類を含まないため、ラベンダーでありながら、リラックス作用としては使用しないという面白い精油です。こちらは、ケトン類や酸化物類を比較的多く含み呼吸器や感染症予防として用いられます。また、精油に抗毒素作用があるといわれ、毒虫に刺されたときに使うこともあります。

「ラベンダー・スーパー」は、ラベンダー・アングスティフォリア種とスピカ種を交配してできた品種で、「ラバンジン」とも呼ばれます。両方の良い性質を持ち合わせています。また、採油しやすいことから他の2種類のラベンダーよりお手頃な価格になっています。また、香りが甘すぎないので、ラベンダーの甘い香りが苦手な方も使いやすいスッキリとした甘さの香りです。

ラベンダー・アングスティフォリア

学名 Lavandula angustifolia ssp. angustifolia
科名 シソ科
抽出方法 水蒸気蒸留法
抽出部位 花穂
主な芳香成分 モノテルペンアルコール類、エステル類
活用例 スキンケア、リラクゼーション、筋肉痛
使用上の注意 特になし

アロマテラピーの万能精油といわれ、年齢を問わず、リラックス、筋肉痛、スキンケア、虫刺されなど幅広く活用されます。

ラベンダー・スーパー

学名 Lavandula × intermedia clone super
科名 シソ科
抽出方法 水蒸気蒸留法
抽出部位 花穂
主な芳香成分 エステル類、モノテルペンアルコール類
活用例 スキンケア、リラクゼーション、筋肉痛
使用上の注意 特になし

ラベンダーアングスティフォリアとスピカの良い性質を持ち合わせているため幅広く活用できます。

ラベンダー・スピカ

学名 Lavandula spica
科名 シソ科
抽出方法 水蒸気蒸留法
抽出部位 花穂
主な芳香成分 モノテルペンアルコール類、酸化物類、ケトン類
活用例 スキンケア、風邪など呼吸器の感染予防
使用上の注意 乳幼児、妊産婦、神経系の弱い方、てんかんの方へは注意して使用

ラベンダーですが、精神面への不調には効果は期待できないため、体のケアに使います。

3種類のローズマリー

「ローズマリー・カンファー」は、他のローズマリー精油に比べて、くっきりとした樟脳の香りが特徴的です。記憶力向上の香りとして好まれていますが、ケトン類を比較的多く含むため皮膚へ塗布する際には注意が必要です。

「ローズマリー・シネオール」は、カンファーに比べて香りが柔らかく、スッキリとした香りは集中力を高めてくれます。酸化物類を多く含むため風邪予防に効果的で勉強のお供に最適な精油のひとつです。幅広い年齢に使いやすいため、ローズマリー精油の最初の1本にお勧めです。

「ローズマリー・ベルべノン」は、ローズマリー精油の中で花の香りと調合しやすい爽やかな香りが特徴です。

ローズマリー・カンファー

学名 Rosmarinus officinalis CT (Camphora)
科名 シソ科
抽出方法 水蒸気蒸留法
抽出部位 花と茎葉
主な芳香成分 モノテルペン炭化水素類、ケトン類、酸化物類
活用例 筋肉痛、肩こり
使用上の注意 乳幼児、妊産婦、神経系の弱い方、てんかんの方への使用は控える

ローズマリー・シネオール

学名 Rosmarinus officinalis CT (Cineole)
科名 シソ科
抽出方法 水蒸気蒸留法
抽出部位 花と茎葉
主な芳香成分 酸化物類、モノテルペン炭化水素類、ケトン類
活用例 集中力アップ、風邪の予防や症状緩和
使用上の注意 特になし

ローズマリー・ベルべノン

学名 Rosmarinus officinalis CT (Verbenone)
科名 シソ科
抽出方法 水蒸気蒸留法
抽出部位 花と茎葉
主な芳香成分 モノテルペン炭化水素類、ケトン類、エステル類、モノテルペンアルコール類、酸化物類
活用例 爽やかなミントのような香りで、花の香りとブレンドしやすいため調合して使用する際に便利です。いろいろな成分がバランスよく含まれているので感染症をはじめ幅広く使用できます。
使用上の注意 乳幼児、妊産婦、神経系の弱い方、てんかんの方へは注意して使用

他のシソ科はこちらに紹介しています。

科名一覧はこちらです。

 

ABOUT ME
こだわり羊
アロマが好きなミニマリスト