アロマ知識

精油の基本 5つの特徴

精油を使うときに知っておくと便利な5つの特徴を紹介します

精油は植物由来の有機化合物

 精油は植物の香り成分(芳香成分)の集合体です。

 水蒸気蒸留法などの方法で、植物に含まれる芳香成分を高濃度に抽出させたもの、つまり100%植物由来の香りのエッセンスです。

 精油は多種多様の天然の化学物質を含んでおり、時間の経過とともに劣化していきます。そのため、保管する際は冷暗所で保管することが推奨されています。適切な保管によって少しでも精油の劣化を遅らせたいものです。

 開封後の使用期限の目安は、柑橘系なら6カ月、その他の精油は1年以内が一般的です。

芳香性がある

 精油は、植物の芳香成分を高濃度に含むため、強い香りを持っています。採取される植物の種類と部位によって含まれる成分が異なるため、精油ごとに特有の香りがあります。また、同じ精油でもロットが変われば、香りも多少違っています。これは、天候などの条件によって同じ作物でも味が変わるように、精油のもとになる植物も自然の影響を受けているからです。

 自分にとって心地よいと感じる香りは気分をリラックスさせ、明るい気持ちにさせてくれます。精油を購入する際は、アロマ専門店で実際に精油の香りを体験して、今の自分にあった心地よい香りの精油を選びましょう。

 苦手だと感じる香りの精油を無理に選ぶ必要はありませんが、私はラベンダーの香りが苦手だと思っていましたが、精油のメーカーを変えてみたら好みのラベンダー精油がありました。苦手だと感じる精油でもメーカーを変えて試してみると、好きな香りを見つけられることもあります。

 近くにアロマ専門店が無く、インターネットで購入することもあります。購入した精油の香りがしっくりこない時は、ブレンドして活用するのがお勧めです。香りの相性や揮発性に考慮したブレンドについて紹介しているので参考にしてください。

香りのブレンド 相性編

揮発性がある

 精油は揮発性があるので、空気に触れる状態で放置しておくと気体に変化します。

 この性質を活用して、アロマストーンやアロマシールに精油をつけておくと、精油の芳香成分が空中に拡散するので、香りを楽しむことができます。

 なお、アロマクラフト作りの際には、精油の蓋はこまめにしておきましょう。蓋を開けたまま放置しているとせっかくの精油が減ってしまいます。

 精油によって、速く揮発するものと、遅く揮発するものがあります。これは精油に含まれる成分の分子量の大きさが関係しています。分子量の小さな成分が多い精油は揮発する速度が速くなります。この揮発する速さで精油を分類する方法も紹介しているので参考にしてください。

変化する香り・揮発度とは

親油性がある(水には溶けにくい)

 精油は親油性があります。親油性とは、水には溶けにくく、油脂に溶ける性質をいいます。この性質を活用して、植物油などを活用して精油を希釈します。

 水にとけにくいことを知らずに、トラブルを起こすことがあります。多くの精油は比重が1より軽いので、水やお湯に精油を落とすと、溶けずに水やお湯の表面に広がります。精油を直接お風呂に入れると、お湯の表面に溶けずに精油が残り、入浴の際に高濃度の精油が直接肌についてトラブルを引き起こす可能性があります。

 精油を水やお湯で薄める際は、まず精油をバスオイルやアルコールなどで溶かしてから水やお湯と希釈する必要があります。

引火性がある

 精油は引火性があるので、火をつかう場所からは離れた所で使用する必要があります。引火性とは、火や熱に触れると燃え出す性質のことです。日常生活では火をつかう台所などで精油をつかわないようにするなど気をつけるポイントを知っていれば安全に使用することができます。

 以上の5つの精油の特性を知っておくと、精油の活用が広がります。これからもアロマに興味がある方に役立つ情報を発信していきますので、良かったら参考にしてください。

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こだわり羊
アロマが好きなミニマリスト