精油の香りは時間とともに変化します。すぐに消えてしまう香りと長く続く香りがありますが、この変化は香りの揮発度の違いによります。
揮発度とは、液体の蒸発のしやすさです。
精油は植物から抽出した芳香成分のエッセンスなので、含まれる芳香成分によって揮発する速さが異なります。
香りが揮発する速さを「ノート」と表現します。
- トップノート:速い(すぐ~2時間)
- ミドルノート:ほどほど(2~4時間)
- ベースノート:遅い(6時間~)
香りの相性で紹介した7つの精油グループには、おおまかな傾向があります。

- 柑橘類はトップノートが多い。
- 花、ハーブ類、樹木類、スパイス類はトップノートとミドルノートが多い。
- 樹脂類、オリエンタルはベースノートが多い。
イメージ化するとこんな感じになります。

【補足】
同じ精油でも異なった「ノート」が記載されていることもあります。
例えば、ペパーミント精油を調べると、トップノート、ミドルノートの両方の記載がみつかります。
精油には、揮発速度の異なる複数の芳香成分が含れているので、揮発速度で分類するときに、成分内容や製造過程の影響で異なる場合があります。
「ノート」分類は、厳密なものではありませんが、目安として知っておくと、精油をブレンドするときに役立ちます。
次回は、このノートによる分類を活用した精油のブレンドについて紹介します。最後までお付き合いありがとうございました。
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