オレンジのエッセンシャルオイルを購入しようと思ってみてみたら、微妙に名前が違うのがありますよね。
- オレンジ
- オレンジ・スイート
- オレンジ・ビター
一般的なオレンジのエッセンシャルオイルは、オレンジ・スイートのことを指します。
オレンジ・スイートと、オレンジ・ビターは、どちらも「みかん」の果皮から香り成分をとっていますが、「みかん」の種類が違います。
種類が違うため、含まれる成分が違います。そのため、オレンジ・ビターの香りは少し苦味を感じ、使用時にはフロクマリン類による光毒性に注意が必要です。
植物の種類(学名)
学名 | エッセンシャルオイル種類 |
---|---|
Citrus sinensis | オレンジ・スイート |
Citrus aurantium ssp. amara | オレンジ・ビター |
学名は、植物の世界共通の名前です。
オレンジ・スイートの学名は、「Citrus sinensis」です。
オレンジ・ビターの学名は、「Citrus aurantium ssp. amara」です。
「Citrus aurantium ssp. amara」の果実の果皮からオレンジ・ビター、花からネロリ、葉からプチグレンが作られています。
同じ植物でも、とる場所によって含まれる芳香成分が異なります。
オレンジスイートは別名「甘橙」だけど「橙」とは違う
「甘橙(アマダイダイ)」は、オレンジ・スイートの和名です。
お正月のお餅の上に飾るあの「橙(ダイダイ)」とは、違います。
日本の「ダイダイ」は、「オレンジ・ビター」と近い品種になります。
(。´・ω・)ん?
ややこしくなりましたね。
オレンジ・スイートは、「バレンシアオレンジ」をイメージすると良いです。
バレンシアオレンジは、オレンジ・スイートの中の代表的な品種なので、その爽やかで甘いオレンジ特有の香りをイメージするには一番しっくりきます。
芳香成分
光毒性とは、光感作成分を肌につけたまま、日光に当たると、シミや炎症などの皮膚トラブルが起こることです。
主に柑橘系のエッセンシャルオイルに含まれるフロクマリン類には光感作作用があるため、皮膚にフロクマリン類の成分がついた状態で紫外線に当たると、シミや炎症を起こしてしまいます。
そのため、フロクマリン類を含むオレンジ・ビター、グレープフルーツ、ベルガモット、レモンのエッセンシャルオイルを肌に塗布した場合は、4から5時間は紫外線に当てないよう注意する必要があります。
まとめ
オレンジ・スイートとオレンジ・ビターの共通点と違いを紹介しました。
オレンジ・スイート | オレンジ・ビター | |
共通点 | 果皮から芳香成分をとる。 | |
モノテルペン炭化水素類(d-リモネン)を多く含む。 | ||
種類(学名) | Citrus sinensis | Citrus aurantium ssp. amara |
光毒性 | ない(感受性の強い方は注意) | あり |
ミカン科の植物から作られるエッセンシャルオイルの特徴について知りたい方は、こちらを参考にしてください。